高層マンションはいくつかの課題がある。
問題点を整理したいと思う。
1.災害時の対応
・エレベーターの停止リスク
上層階に住んでいるとエレベーター止まると上り下りが困難
エレベーター内に閉じ込め
※2021/10/7関東地方の地震では28人閉じ込め
・インフラ
電気ガス水道が止まった際に対応困難
2.大規模修繕が可能か
・業者に経験、ノウハウが皆無
・大規模災害発生時の避難が困難
3.安全性
偽装建築の事例あり。
4.修繕費用
・修繕や建て替え、解体時の費用
・管理組合が機能し共益費がきちんと積み立てられるのか
・権利者が死亡した場合の遺産相続問題
・修繕ができなければ資産価値が下がる
・資産価値が下がれば、更に対応困難になる
・最終的に廃墟になり治安悪化
5.管理組合が着服や横領
・高級マンションの女理事長が「管理組合を支配して好き放題」…住民が大損した「ヤバすぎる5年間」(本多 慎一) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
・大迷惑…高級マンションのバルコニーに「サンルーム」作った住民vs管理組合の激烈バトル(祖堅 千鶴子) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
6.管理会社の撤退
管理会社が突然撤退するケースがある。
7.周辺の環境悪化
・日照権、ビル風、温暖化助長
・地域の分断と人口集中
結局、儲かるのはデベロッパーだけになり
作って終わり、買った人が損をするという可能性
◆事例
・管理組合の理事長が「積立金」を横領
二〇一九年二月一七日、京都新聞
築後四七年、鉄骨三階建て九室のマンション
・構造計算書偽造問題
二〇〇五年一一月
千葉県にあった建築設計事務所のA元一級建築士が、地震などに対する安全性の計算を記した構造計算書
・偽装免振ゴム
2015年に発覚した東洋ゴム工業(現TOYOTIRE)の免震ゴムを巡るデータ改ざん問題
◆まとめ
先を考えずに建設されている。
高層マンションは新築時は価値も高く、不動産会社やデベロッパーもメリットばかり強調するが、30年後40年後などは考えられていない。
・参考
◆履歴-----------
2021/8/16 作成